方向音痴な言説

地図・ナビゲーションにまつわる俗説を取り上げます

ナビ雑話

常に方角を意識すれば方角がわかるようになるか?

過去記事東西南北な人、前後左右な人の続きです。 京都・大阪・神戸・名古屋など、東西南北が容易に分かる地域に住んでいる人は、場所を説明する時、方位で表現することを好みます。しかし、他地方に行ってもすぐに方角が分かるわけではないし、見知らぬ土地…

男は方角と距離に基づいたナビゲーションが苦手(3)−八甲田山雪中行軍大量遭難死事件

関連過去記事 男は方角と距離に基づいたナビゲーションが苦手(1)−方角と距離に基づくナビゲーションはどうやるか 男は方角と距離に基づいたナビゲーションが苦手(2)−リングワンダリングの恐怖 1902年1月、日露戦争を想定した寒冷地軍事調査目的で雪中行軍し…

男は方角と距離に基づいたナビゲーションが苦手(2)−リングワンダリングの恐怖

関連過去記事 男は方角と距離に基づいたナビゲーションが苦手(1)−方角と距離に基づくナビゲーションはどうやるか フィールド上で視界が利かない時やこれといった特徴物がない時、まっすぐ進むことができずに円を描いて元の場所に戻ってしまうリングワンダリ…

奈良県・薊岳付近での道迷い遭難

既にかなり報道されていますが、2012年8月13日、奈良県明神平に登った中学生10名、引率教諭2名、計12名のパーティが道迷い遭難し、翌14日、薊岳付近で発見され、無事全員が下山しました。 ニュース記事をリンクしておきます。 ・ 朝日新聞関西 奈良・明神平…

カーナビが普及したので地図を読めない若者が増えた?

※ このエントリで使用する用語の定義は以下の通りです。 地図 : 道路地図のこと 地図を読む : 道路地図を使って目的地に行くこと 若者 : 16歳〜29歳の人 カーナビが普及したので、地図を読めない若者が増えた よく聞く言説です。 この言説の致命的な点は…

若者が地図を読めないのは当たり前

※ このエントリで使用する用語の定義は以下の通りです。 地図 : 道路地図のこと 地図を読む : 道路地図を使って目的地に行くこと 若者 : 16歳〜29歳の人 地図を読めない若者がいたら、十中八九、ただの経験値不足だと見てよいでしょう。地図読み歴30年以…

人はいつから地図を読むようになったのか?

※ このエントリで使用する用語の定義は以下の通りです。 地図 : 道路地図のこと 地図を読む : 道路地図を使って目的地に行くこと 一般人 : 道路地図を読むことを必要とされる職業に従事していない人 また、このエントリ内容は、日本国における状況を書い…

全く地図を読めない人が、突然地図を読めるようになることはあるか?

それまでカナヅチだった人が初めて泳げるようになる瞬間、自転車に乗れなかった人が初めて乗れるようになる瞬間――そこには、不連続的な飛躍があります。しかも、一度習得した技能は保持されます。自分はどうして、今までこんな簡単なことが出来なかったのだ…

距離を測るには?

ナビゲーションは測量ではないので、精度の高い距離測定をする機会は少ないかもしれませんが、距離測定についてざっと見ておきましょう。 ロードカウンター YAHOO! ショッピング ロードカウンター http://shopping.search.yahoo.co.jp/search?uIv=on&ei=UTF-…

おススメ良記事 − 『スムーズに目的地に着く方法』

トンデモ本ばかり取り上げていては殺伐とするので、ここらで良記事を紹介することにしましょう。 ・株式会社 日立ソリューションズ 『できるビジネスパーソンは迷わない! スムーズに目的地に着く方法』 http://www.hitachi-solutions.co.jp/column/tashinam…

「方向音痴な人」って、どんな人?

一般に、方向音痴だと評される人とは、以下のような特性を持つ人のことでしょう。 何度も通ったことのある道を覚えていない。 来た道を戻れない。 事前に道順説明を受けても、初めて行く場所にうまく辿り着けない。 よく行く場所であっても、いつもと違うル…

「地図を読む能力」を調査することの難しさ

ある属性を持つ集団が、どの程度地図を読む能力を有しているか、調べるにはどうしたらいいでしょうか。ただし、調査対象人数は100人以上、「地図を読む能力」をきちんと数値化して、比較評価を可能にすること。 まず、「地図を読む能力」をどう定義するか、…

メンタルローテーション(心的回転)テストの成績が悪いと、地図が読めない?

地図を読むにあたって、コンパスの使いこなし術の習得は必須です。見方を変えれば、人間の方角・方向に関する感覚は不正確だという暗黙の大前提があるわけです。感覚だけで方角・方向が正確にわかるのなら、コンパスなど要りません。 このように、人間の能力…

地図には、ほとんど距離と方角の情報しか記載されていない?

方向音痴な言説11項目のうち、 10. 地図には、ほとんど距離と方角の情報しか記載されていない。は、あまりにも初歩的かつ致命的な誤りです。さすがにこれは、瞬時に見破れないようでは困ります。こんな間違いを平気で言うような人は、地図の読み方が全くわか…

地図が読めない人は、地図を俯瞰的に把握している

*このエントリでは、一般〜初級を「地図が読めない人」、中級〜上級を「地図が読める人」と定義します。一般・初級・中級・上級の定義は、「地図が読める人」って、どんな人?を参照してください。 地名表示板に書かれた地名を地図上で探させる課題を与えれ…

地図を読むには、空間認識能力より言語能力の方がはるかに大事

空間認識能力とは、物の形状、位置、大きさ、距離などを立体的に把握する能力のことです。要するに単純能力であり、小鳥の脳味噌にも具わっています。 障害物を巧みに避けながら、不規則な飛跡を描く昆虫を空中で捕獲するツバメや、屈折率の異なる水中の小魚…

原始時代、男は全く地図が読めなかった

*注 : このエントリでは、「地図」とは道路地図・市街地図を指します。つまり、「地図」と聞いて普通の人がイメージする地図のことです。 私の母方の祖父(30年以上前に他界)は、明治生まれで、当時としては異例の高い教育を受け、その地方では名士的存在…

「地図を読む能力」と「ナビゲーション能力」は別物

*注 : このエントリでは、「地図」とは道路地図・市街地図を指します。つまり、「地図」と聞いて普通の人がイメージする地図のことです。 現代の先進国では、道路網が発達し、自動車を所有するのは一握りの特権階級だけではなく、一般市民にも及んでいます…

「ドボン」に はまる人たち

「私は念力で空中浮揚できる!」と本気で信じている人のように、根本のところで異常な勘違いをして、出来もしないことを出来るかのように思い込むことを、私の周辺では「ドボン」と呼んでいます。 ナビゲーション関連では、方角のドボンに嵌る人が結構多いも…

東西南北な人、前後左右な人

人に道を教えるとき、左右よりも東西南北で説明する人は、京都、大阪、名古屋、神戸などに多いと言われます。これは、特殊な土地事情に起因しています。 京都、大阪、名古屋は、道路がほぼ東西方向、南北方向に走る碁盤目状になっています。特に京都は非常に…

どこまで正確に目的地の方向がわかるか

ツールを一切用いず、純粋に感覚のみで、人間は見えない目標物の方向がどこまで正確にわかるか − 私は以前、そんなテストをしてみたことがあります。 被験者はわずか2名(笑)、しかもそのうち1名は私自身です(爆笑)。テスト内容は以下の通り。 【概要】…

木の年輪で方角がわかる?

木の切り株のの年輪を見ても、方角などわかりません。 よく、「木は南側の成長が早いので、年輪の幅が広い方が南、年輪が密な方が北。山で道に迷ったら切り株を見ればいい」などといわれますが、木の成長には様々な要因が関係するので、単純に方角だけで決ま…

アナログ時計で方角がわかるというけれど

山で道に迷った時に方角を知る方法として、よく次のようなことが紹介されています。 アナログ腕時計の短針を太陽に向け、短針と文字盤の12時の位置を二等分した角度が南。 「アナログ時計 太陽 方角」のキーワードで検索をかければ、いくらでも見つかります…