方向音痴な言説
2000年に『話を聞かない男、地図が読めない女』というトンデモ本が日本で発売されて以来、2024年現在に至るまで「女は地図が読めない」と信じ続けている人は大勢います。初期消火に失敗して広まった俗説は何十年も残り続けるものです。 「女は地図が読めない…
『ベストカーWeb』2022年6月11日付記事をきっかけに、カーナビの「ノースアップ/ヘディングアップ」問題が取り沙汰されているようです。 ・超わかりにくくね!? オジさんはなぜナビをノースアップにするのか問題 https://bestcarweb.jp/feature/column/42995…
関連過去記事 男脳と女脳(1) − そもそも無意味な分類ではないか 男脳と女脳(2) − 怪しい本の見分け方 当ブログは、もともと地図・ナビゲーションにまつわる俗説のおかしさを指摘する目的で立ち上げました。一方、地図・ナビゲーション関連の俗説の出火元であ…
地図読み初心者が上達したければ、指導実績のある上級者に直接教えてもらうのが最も効率的です。指導実績のある上級者であれば、指導対象者の習熟度に応じた適切な課題を選び、上手に教えてくれるものです。しかし、身近にそんな人はなかなか見つからないの…
当ブログでは、 地図を進行方向に合わせて回す人は、方向音痴で地図が読めない という俗説を否定する記事を何度か書いてきました。例えば、以下の記事がそうです。 地図を正置(整置)してみよう! 地図をクルクル回す人は、なぜバカにされるのか? 『所さん…
関連過去記事 『話を聞かない男、地図が読めない女』 (1) − 影響力の絶大さ 『話を聞かない男、地図が読めない女』 (2) − 男脳・女脳テスト 『話を聞かない男、地図が読めない女』 (3) − 男は狩りをしない 『話を聞かない男、地図が読めない女』 (4)…
当ブログには、「心的回転 日常例」ないしは類似のキーワード検索にて訪問してくる人がそこそこいます。この手のキーワードで検索してきたあなたは、心理学のレポートを書いている学生さんですね? 心的回転の日常例を挙げよとの課題を出されて大変でしょう…
関連過去記事 男は方角と距離に基づいたナビゲーションが苦手(1)−方角と距離に基づくナビゲーションはどうやるか 男は方角と距離に基づいたナビゲーションが苦手(2)−リングワンダリングの恐怖 1902年1月、日露戦争を想定した寒冷地軍事調査目的で雪中行軍し…
関連過去記事 男は方角と距離に基づいたナビゲーションが苦手(1)−方角と距離に基づくナビゲーションはどうやるか フィールド上で視界が利かない時やこれといった特徴物がない時、まっすぐ進むことができずに円を描いて元の場所に戻ってしまうリングワンダリ…
私事になりますが、このところたて続けに「男は方角と距離に基づいたナビゲーションを得意とし、目印に頼ると迷いやすくなる」という俗説を信じている人に会いました。そして、いったん俗説を信じてしまった人を説得するのがいかに困難か痛感しました。信じ…
2013年10月7日、TBS系列のテレビ番組『はなまるマーケット』内のコーナーで、「方向音痴克服法」の企画が放送されました。詳しい内容は、下記リンク先で読むことができます。 ・七転八起 [はなまるマーケット] 方向音痴 克服法 10月7日 地図アプリ Map Fan e…
2012年7月24日、NHK総合『あさイチ』で、方向オンチ克服法が特集されました。 放送内容については、番組公式ホームページ上で確認できます。 ・『あさイチ』公式ホームページより スゴ技Q もう迷わない!方向オンチ克服法 http://www.nhk.or.jp/asaichi/20…
関連過去記事 『所さんの目がテン! 方向音痴特集』(1) − 内容要約 『所さんの目がテン! 方向音痴特集』(2) − 目印は大事 『所さんの目がテン! 方向音痴特集』(3) − 番組内の実験について 番組内容の要約は、第1回記事を参照してください。以下、番組内容…
※このエントリを書いている3月2日時点で、当該番組がまだ放送されていない地域があります。以下ネタバレを含む記述なので、番組を未見の人はご注意ください。 関連過去記事 『所さんの目がテン! 方向音痴特集』(1) − 内容要約 『所さんの目がテン! 方向音…
※このエントリを書いている2月28日時点で、当該番組がまだ放送されていない地域があります。以下ネタバレを含む記述なので、番組を未見の人はご注意ください。 番組公式ホームページが更新されていました。該当放送分をリンクしておきます。 ・所さんの目が…
2012年2月18日、日本テレビ系列において、『所さんの目がテン! 方向音痴特集』が本放送されました。放送日時は地域局によって異なり、このエントリを書いている2月26日現在、まだ放送されていない地域もあります。 番組内容の概要は、下記リンク先で見るこ…
※ このエントリは、地図を正置(整置)してみよう!をお読みいただいたという前提で書いています。 地図を進行方向に合わせて回す人は、方向音痴で地図が読めない こんな俗説を聞いたことのある人は多いでしょう。人前で地図を回しながら読んで、バカにされ…
これまで、地図読み・ナビゲーションにまつわる様々な俗説を見てきました。それらの中には、「男は距離と方角で指示すると迷いにくいが、目印で指示すると迷いやすい」みたいに、少し考えただけですぐにおかしいと気付くような話も含まれているにもかかわら…
関連過去記事 『NHKスペシャル 女と男』(1) − 概要 『NHKスペシャル 女と男』(2) − 内容要約 『NHKスペシャル 女と男』(3) − 方角・距離・目印 番組中の地図読み・ナビゲーション関連部分の要約は、第2回記事を参照してください。以下、番組内容からの抜粋は…
関連過去記事 『NHKスペシャル 女と男』(1) − 概要 『NHKスペシャル 女と男』(2) − 内容要約 番組中の地図読み・ナビゲーション関連部分の要約は、前回記事を参照してください。以下、番組内容からの抜粋は青字で記載します。 地図読み・ナビゲーション関連…
関連過去記事 『NHKスペシャル 女と男』(1) − 概要 『NHKスペシャル 女と男』の地図読み・ナビゲーション関連部分は、前回記事の最後二つのリンク先に詳述されていますが、確認を兼ねて、番組内容を青字で要約しておきます。 カナダ・レスブリッジ大学のデボ…
2009年1月、NHK総合において、『NHKスペシャル 女と男〜最新科学が読み解く性〜』が、3回シリーズにて放映されました。 ・NHK ONLINE 女と男〜最新科学が読み解く性〜 http://www.nhk.or.jp/special/onair/woman_man.html この番組は大変好評だったらしく、…
男性に道順を指示するとき、方角と距離で指示すると迷わず目的地に着きやすいが、目印と左右で指示すると迷いやすくなる。これは科学的に実証済みで、原始時代に狩猟をしていた男性は、方角と距離を把握する能力が発達したのだ――まことしやかにこんなことを…
関連過去記事 『話を聞かない男、地図が読めない女』 (1) − 影響力の絶大さ 『話を聞かない男、地図が読めない女』 (2) − 男脳・女脳テスト 『話を聞かない男、地図が読めない女』 (3) − 男は狩りをしない 『話を聞かない男、地図が読めない女』 (4)…
関連過去記事 『話を聞かない男、地図が読めない女』 (1) − 影響力の絶大さ 『話を聞かない男、地図が読めない女』 (2) − 男脳・女脳テスト 『話を聞かない男、地図が読めない女』 (3) − 男は狩りをしない 書籍『話を聞かない男、地図が読めない女』文…
関連過去記事 『話を聞かない男、地図が読めない女』 (1) − 影響力の絶大さ 『話を聞かない男、地図が読めない女』 (2) − 男脳・女脳テスト 男と女が異なる進化をしてきたのは、その必要があったからだ。男は狩りをして、女は木の実や果実を採った。男は…
関連過去記事 『話を聞かない男、地図が読めない女』 (1) − 影響力の絶大さ 書籍『話を聞かない男、地図が読めない女』に収録されている「男脳・女脳テスト」(文庫版p86〜p91)は、非常に人気があるらしく、ウェブ上でも数多くの診断サイトが見つかります…
地図読み・ナビゲーションにまつわるヨタを撒き散らした最大の功績者(?)といえば、文句無しに,書籍『話を聞かない男、地図が読めない女』でしょう。影響力の大きさだけは、群を抜いています。 『話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を…
例えば、算数の苦手な小学生がいるとします。算数の授業が終わったあと、その子に、どんなことを覚えていたか質問したところ、 「校庭でよそのクラスの子がサッカーをしていた」 「隣の席の子がノートにマンガを描いていた」 などと答えたとします。だからと…
前回の記事では、ドリーン・キムラの研究を紹介しましたが、これが大手メディアや口コミによってどう歪曲されて広まっていくか、格好の事例が存在します。フジテレビ系列で1999年2月4日に放映された『江角マキコの恋愛の科学』です。 ・『江角マキコの恋愛の…