方向音痴な言説

地図・ナビゲーションにまつわる俗説を取り上げます

「地図が読めるようになる」教材や講習って、どんなの?

 「地図が読めるようになる」教材であれば、こちらで紹介した本があります。きちんと読み込めば、地図を読む能力が大幅に向上すること請け合いです。 
 また、各地で様々な読図講習会が開催されています。きっちりカリキュラムを組んだ本格的なものもあれば、趣味サークルの勉強会的なものもありますが、やはり地図を読む能力が向上すると見てよいでしょう。 

 読図講習会にも色々ありますから、一概には言えませんが、机上学習・実地訓練の二段階構成を採っている講習が多いようです。 

  • 机上学習
    • 地図表記の約束事、尾根線・谷線の引き方、磁北と真北の違い、磁北線の記入方法等の学習
    • コンパスの基本的な使い方の習得
    • 正置の練習 
  • 実地訓練
    • 実際に現地に出て、本物の風景が地図上にどう表記されているか、対応関係を理解する。
    • 等高線の混み具合がどの程度の傾斜を表しているかは、机上学習だけでは理解不能。実際に現地で地図と風景を見比べてみないとわからない。
    • 典型的な道迷いパターンを理解し、事前に地図上で迷いやすい箇所を予測できるようにする。また、ルートミスした場合のリカバリーもできるようにする。


 山岳読図界の二大巨頭の一人、平塚晶人氏の講習に参加した人が、詳細なレポートをアップしています。 

・ブログ 地味に頑張ります。 より
 地図読みセミナ 上級編 にゆく
http://x9000.blog98.fc2.com/blog-entry-135.html

 地図を読む際、地図の向きを実際の風景の向きに合わせていること、地図上に表現されたランドマーク(特徴的な地形=目印)を丹念に読み込んでいること、読図は結構 女性に人気があることなどが伺えます。