方向音痴な言説

地図・ナビゲーションにまつわる俗説を取り上げます

若者が地図を読めないのは当たり前

※ このエントリで使用する用語の定義は以下の通りです。
  地図 : 道路地図のこと
  地図を読む : 道路地図を使って目的地に行くこと
  若者 : 16歳〜29歳の人 


 地図を読めない若者がいたら、十中八九、ただの経験値不足だと見てよいでしょう。地図読み歴30年以上の若者など存在しません。当たり前です。 

 あくまでも推測ではありますが、実践的な地図読み(実際に地図を使って自力で知らない場所に出かけること)を開始するのは高校卒業以降、地図を読む頻度が増えるのは、就職以降になることが多いのではないでしょうか。学校の授業で習うのは、所詮 机上の知識。現場での実務経験の無い医学部学生が、ろくな医療行為をできないのと同様、実践を通じてしか身に付かないことは存在します(だからといって、机上学習を軽視しているわけではありません。実務経験のみで、学部で医学の基礎知識を学んでいないモグリのニセ医者も怖い)。
 中高校生あたりだと、学業や部活・塾通いなどで手一杯でしょうし、あちこち出かけるだけの経済力もないでしょう。記憶頼りのナビゲーションで十分であり、地図を読む必要性がありません。 

 地図を読めるようになりたかったら、ゲームと同様、最初のうちは地道にコツコツ経験値を上げることです。